補助金向け

補助金を申請しようとすると、その補助金の申請様式に沿った事業計画を作成する必要があります。補助金の申請用紙の多くには記載項目が明記されているため、何をかけばいいのかわからないということはないと思われます。

しかし、

  • 丁寧な記載例はないので各項目についてどのように記載したらいいのかわからない
  • より採択されやすい書き方がわからない
  • 時間をかけて事業計画書を作っても、審査員が理解してくれない

という悩みを抱える方もいらっしゃるかもしれません。

補助金の事業計画書は、書いて提出したら終わりです。ここが融資との違いです。融資の場合は担当者と面談があるため、事業計画書について補足を求められたり、後から説明したりすることができますが、補助金の場合は申請書を提出したら、その情報だけで審査されるのです。

インターネットや書籍で事業計画書の書き方を調べると出てくるものの大半が「融資向け」のものです。融資向けの記載例を参考に補助金の事業計画を作っても、なかなか採択されないと思われます。なぜなら補助金によって加点となる項目が異なるからです。

弊所は補助金向けの事業計画書の作成代行にも関わらせていただいており、採択事例もあります。また、3年以上にわたり補助金の添削業務も行っており、多くの補助金申請書を見てきました。補助金向け事業計画書のポイントは以下のとおりです。

1.会社のわかりやすい説明

補助金の申請書の最初には会社概要を記載することが多いです。自分の会社がいつ設立し、どのような業務を行っているのか、場合によっては補助金申請との兼ね合いも含めて丁寧かつわかりやすく説明する必要があります。審査員は貴社を知らない方々です。その書類で貴社の情報がわかるように記載する必要があります。

2.強みと弱みの明確化

SWOT分析という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。SWOTとは、強み・弱み・機会・脅威の英単語の頭文字を合わせたものです。通常、SWOT分析をしましょうというと各項目を羅列することで終わりますが、これでは十分な効果を得られません。これらをストーリーとして捉えることでこれからどうしたら良いのかがしっかりと見えてきます。補助金の申請に係る手引きなどを参考に記載方法を考えます。

3.補助業務との関係

補助金というのは、何かの目的での出費に対して補助をする制度です。自社が何のために補助金を申請したいのか、その効果はどうなのか、それにより何を実現できるのかなど、補助業務との関係を明記します。

4.記載もれおよび添付書類の確認

添削経験からいうと、補助金の申請書の記載漏れが散見されます。そのまま提出すると、それだけで不採択となってしまいます。必要事項の記載漏れには十分に気を付ける必要があります。また、事業計画書から離れますが、補助金によって添付書類もまちまちです。申請する補助金の添付書類には何があり、それらがもれなく入っているか、最後にもう一度確認する必要があります。

補助金申請が初めてという方もお気軽にお声がけください。