もしも融資担当者なら特にどこを意識する?
'20.05.28融資担当者も組織で働く方です。当然ながら立場があります。
どういう方へ融資したいのか?と言われたら、きちんと金利をつけて返済してくれる方、という返事になるのではないでしょうか?
(※これはあくまでも私個人の意見ですが・・・)
この融資担当者に融資をしていただくためのものが事業計画書というわけですが、融資担当者の立場に立ったとしたら、一体どんな項目が特に気になるのか考えてみましょう。
(1)数字
創業融資の場合は、自己資金が多い方が借りやすくなります。
創業融資でない場合は、やはり決算書の数字も重視されます。
なぜそのような数字が出ているのかをきちんと説明できることが重要です。
決算書の数字は自らの事業の結果を表しています。
どうしてこの時に売上がこんなに上がったのか、下がったのか、この会社とどういう取引条件になっているからこういう結果なのかなど、面談で聞かれた内容をきちんと説明できなければ、貸す方としては不安になるし、場合によっては隠していることがあるのでは?という疑問を抱かれることだって考えられます。
もし自分できちんと説明できないのであれば、経理担当者や数字を把握している方を同行して面談に臨みましょう。
決算書の数字が思わしくない人も、すぐにあきらめる必要はありません。
近年、「事業性評価融資」が重要視されています。
つまり、過去の結果ばかりにとらわれず、その事業や企業の将来性を見定めて融資を行う動きがあるのです。
自らの事業や企業に将来性があるということを客観的に示し、書面と面談で説得することができれば、今までは決算書の数字が悪くて審査が通らなかった人でも融資を受けられるチャンスがでてきました。自分の事業の将来性をしっかり考えて向き合いましょう。
(2)計画
まさに事業計画です。
どのような売上の計画を立てているのか?
どのような資金繰りの計画を立てているのか?
計画のPDCAサイクルをどのように回している、回していくのか?
など、実行性のある計画を立てて、実現していくことを語れることが大切です。
融資担当者が応援したくなる計画を立てて、説得しましょう!
(3)経験
事業計画書の例のところでも書きましたが、特に創業融資の場合は、起業する業種における経営者の経験が必須です。
その業種においてどんな経験や人脈があるのか?
それを自分の事業でどう活かせるからどんな売上が上がるのか?
このように単に経験があるというだけではなく、その経験が自分の事業にどう活かせるのかを論理一貫性を持って説明することが重要です。
(4)自分の強み
人には必ず強みはあります。ただ自分ではなかなか気づきにくいだけです。
自分の強みは何か、なぜそれが強みなのか、その強みを構築する過程はどうだったのかなどを1つ1つ丁寧に絞りだし、客観的に説得力のある形で論理一貫性をもって説明していきましょう。
(5)競合
必ず同業者はいます。同業者以外にも競合は存在します。
いったい競合とどんなところが違うのか、どうしてお客様は競合ではなく自分を選ぶのかなどをきちんと説明していきましょう。
競合との違いをしっかり述べられるということは、自社が差別化できるということです。
競合との違いをしっかり述べられるということは、自社のブランディングにつながります。
ブランディングを考えるなら、まずは競合を徹底的に調査しましょう。
以上、私がもしも融資担当者なら特にココを重視したいという点について述べました。
もちろん、その他の記述も重要です。しっかりした事業計画書を提出しましょう。