事業の見通しの書き方
'20.05.28
この欄は先ほどの運転資金を詳しくしたものともいえます。
運転資金は大雑把な金額を把握するもの、事業の見通しは1つ1つ細かく記載していくものと考えて下さい。
単純に数字を埋めていくように思えるかもしれませんが、ここは事業計画書(創業計画書)の一番肝の部分といえます。
ポイントは・・・
- 開業後いつから、毎月いくら稼げて、いつ返済できるのか?
- その計画は実現可能なものなのか?
の2点です。
こうやって売上を上げてもらう予定なんだけどさぁ、絶対かと言われたらそんなことは言えないし・・・
そういう思いもあると思います。
しかしお金を貸す側としては、それでは困るわけです。
だからこそ、できるだけ稼げる根拠を出す必要があります。
稼げる根拠とは・・・
今ある人脈でお仕事をいただけるという約束ができているならば契約書を作成して、こういう条件でこういうお取引をするということを証明します。
もしも人脈などがなくて、出たところ勝負になるのであれば、こんな営業を行い、その中のどんな割合の人がこんな成約をくれ、その結果これだけの売上が上がる。それが月に何件だからこうなる。
こんな仮説を立て、できればその仮説が現実的なものであるということを客観的に証明するデータを探します。
次に経費についてですが、家賃や人件費はもちろんのこと、その他必要な経費をもれなく記載して下さい。
事業計画書(創業計画書)に記載する経費で忘れがちなものベスト3です。
「税金(所得税・消費税)」「返済の利息」「社会保険料・厚生年金料」です。
支払利息は記載する欄がありますが、ここは日本政策金融公庫の分だけでなく、他の借入についても併せて計算しないといけません。
あとは減価償却するものがあるのかないのか、出張等が多いのか少ないのか等を見極めて、甘い経費計算をしないように気を付けて下さい。