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経営者の経歴等の書き方

'20.05.28

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2番目に書く項目は「経営者の経歴等」です。
つまり、創業する人がどんな経験を積んできたのか?です。

履歴書の学歴・職歴と同じようなフォーマットになっていますが、同じではありません!

●年 ○×学校卒業
○年 △△株式会社入社・・・
ということだけを聞いているのではありません。

原則として決算書のない創業融資を受ける際の事業計画書(創業計画書)に記載する経営者の経歴等は、経営者の実績に該当します。

だから、単に○×学校を卒業したとか、△△株式会社に何年間在籍したということのみならず、そこでどんな勉強をして何の資格を取得したのか?
その職場で具体的に何をしてきたのか?
それが今度始める事業にどんな好影響を及ぼすのか?
が非常に重要になってきます。

例えば、美容室に10年間勤務した美容師さんが自分の美容室をオープンするとします。

○×□美容学校で美容師の資格を取得
※美容師の資格以外に取得したものはあるのか?

その後10年間A美容室にて勤務
※この間に新しい資格を取得したのか?
※毎日何人のお客様にどのようなサービスをしたのか?
※表彰されたことはあるのか?

このようなことを掘り起こして記載すると、「なるほど、この人はしっかりとした実績を持っていてそれをこのように活かして事業をやっていくから安心だな」という印象を持ってもらいやすくなります。

当事務所はこれについても様々なヒアリングを通じて掘り起こしていきます。
ヒアリングするうちに、「そういえばこんなこともあった!」と思い出されることもあります。

当事務所の代表が、資産などの数字だけでは見えにくい差別化の要因をヒアリングで探り出し、それを整理して見える化して経営に活かしていただくお手伝いをいたします。
あなたの経歴の中にある強み、同業と差別化できる箇所を一緒に探しましょう!

当事務所が他の創業融資支援の専門家と差別化を図っている点はこの差別化に関する部分です。

しかし、創業融資のご依頼をされる方の中には・・・

私はずっと製造業の事務員をやっていたけど、美容にも興味があるから美容師さんを雇用して美容室をやりたい!というような実績と無関係の事業を行いたい方もいらっしゃいます。

残念ながら、このような場合は融資を受けられる可能性は極めて低くなります。

それでもどうしても融資の審査を受けてみたい!
そんなあなたへできるアドバイスは次の3つです。
これで実際に融資を受けられるかどうかはわかりませんが、可能性は高くなるはずです。

  • 保証人・物的担保をご用意いただくこと

    しっかりとした方が保証人になって下さったり、物的担保があったりすれば、融資する側も万一事業が失敗したとしてもお金が戻ってくるという安心感を持ちやすく、融資が下りる可能性が高まります。これにしっかりと練りこんだ事業計画書(創業計画書)を持参すれば融資が下りる可能性がより高まります。

  • 協力者、協力会社、ネットワークの構築

    創業者自身が立ち上げる事業の経験がないならば、やはり経験のある方、その道のプロ、
    同業者などとのネットワークを構築する必要があります。事業をはじめたら予期しなかった
    トラブルに見舞われることもあります。その時に助けてくれるのが同業者を含む仲間です。
    その仲間の存在もアピールする事業計画書(創業計画書)を作りこむ必要があります。

  • 自分の経験を活かせる事業へチェンジ

    それを言われても・・・という条件かもしれませんが、原則に戻ります。
    事業の実績がない以上、自分の経験がやはり一番のアピール箇所になります。
    もう一度自分の経歴等を見直し、自分が得意とする分野の事業を始めるよう計画を
    練り直すことが必要かもしれません。自分の実績を前面に出せる事業計画書
    (創業計画書)をしっかりと作りこんで融資の担当者へアピールしてみましょう。