創業の動機の書き方
'20.05.28日本政策金融公庫の創業計画書を見ると、最初の項目は創業の動機になっています。
「創業の動機」という言葉をわかりやすく言い換えると・・・
あなたがなぜ事業を始めたいと思ったのか?
あなたはその事業を行うことでどうなりたいのか(目的)?
このようなことを言います。
この創業の動機は、創業したい方の気持ち・心構えが現れる箇所です。
つまり、あなたの熱意・やる気・思い入れを伝えるところです。
しかし、ここで重要なことは・・・
あなたの熱意だけでは融資を受けるのは難しいということです。
なぜなのか?
それは、あなたが事業計画書を作成して読んでもらう相手は融資をお願いする先だからです。
融資を行う方は「金利をつけて返済してほしい」という気持ちでお金を貸します。
極端なお話かもしれませんが、動機が「自由に時間を使えてお金持ちになりたいから」だったらどうでしょうか?
このような動機を否定しません。起業家という道を選ぶ方の多くが自由な時間が欲しい、お金を稼ぎたい、という気持ちを持っていると思いますから。
しかし、あなたが事業計画書を出すのは何のためでしょうか?
融資を受けたいからですよね?
それも、多くの方は今まで実績がない経営者として融資を受けるのですよね?
だからこそ、自由やお金という夢ばかりを熱く語っても融資を受けられないのです。
だったらどのようなことを書くべきでしょうか?
ポイントは2点です。
- 事業や事業の結果に対して明確な動機を持っていること
まず事業に対して明確な動機を持っている方は強いです。簡単に諦めないのです。
次に事業の結果に対して明確な動機を持っている方は責任感があります。
事業の地図を作っており、その地図通りに進んでいなければ軌道修正をしたり、
場合によっては地図そのものを作り直します。自然に任せてというスタンスではないのです。
その動機をいかに文面で伝えることができるのか?これは非常に重要です。 - 融資する側が応援したくなる内容であること
融資を決定する方もやはり人です。応援したい事業とそうでない事業があります。
明確な動機があってもなかなか融資してもらえない中、自分が融資を受けてまで
実現したいことは何か、それは聞いた人が応援したいと思えることなのか、
そんなことをしっかりと掘り起こして文面で伝えていく必要があります。融資する側が応援したくなるような内容であるかを今一度考えてみて下さい。